東京卍リベンジャーズ

少年マガジンで東京リベンジャーズの連載が終わった。

鬼滅の刃が日本の興行収入の記録を大きく塗り替えて、国内でアニメの立ち位置が大きく向上した。あのコロナ1年目において大きな経済効果を上げたのはスゴかった。

それから第二の鬼滅の刃としていくつか期待されたアニメがあったけれど、その一角を担っていたのが東京卍リベンジャーズだ。

初めは時代遅れな熱血ヤンキー漫画がどうしてヒットしているのか分からなかったけれど、観てみるとヤンキー物にプラスしてタイムトラベル物、ミステリーの要素も入っていた。

考えてみるとタイムトラベル物は大ヒットしやすい分野なのかもしれない。ただ過去を変えると未来も変わるので話を考えるのがなかなか難しいタイプの分野でもあるだろう。

細田監督の「時をかける少女」では未来のテクノロジーを使って過去をやり直す。ハインラインの小説「夏への扉」では未来へは冷凍睡眠で辿り着いて過去へはタイムマシンを使う。

リベンジャーズは条件を満たした時に発動する超能力で過去に戻って現在に帰ってを、何度も何度も繰り返しながら上手くいかない現実の大元に迫っていく。

とにかく少年ジャンプが乗りに乗っている現在において少年マガジンが一矢報いたような作品になった。
根性、友情、恋愛、アクション、ミステリーが上手く詰め込まれたいい作品だった。
ヒットしてもちゃんと終わるべきタイミングで完結したのも好感が持てた。