うさぎの足

以前「アルジャーノンに花束を」を読んでいた時に少し引っかかる場面があった。知的障害者である主人公のチャーリーはポケットにうさぎの足を大事に入れている。手術によって天才に生まれ変わった時にはうさぎの足は出てこない。そして最後に再び知能を失って障害者に戻った時には再びうさぎの足を大事に持っている。

単純に気持ち悪いなぁ、と思って読み進めたのは障害があるからそんな変なものを大事に持っているのかと思っていたからだ。

ところが今読んでる飛行機乗りの小説で再び「うさぎの足」が出てきた。戦時中のパイロットの宿舎に置いていある。どうやらチャーリーにしてもパイロットにしてもお守りとして「うさぎの足」を持っているらしい。

ウィキペディアによると「うさぎの後ろ足」には不思議な力が宿るとされていて、アメリカ、イギリス、メキシコで人気があり、その他の地域ではあまり知られていないらしい。だから当然日本でもなじみはない。

アルジャーノンで変だなぁと思ったことが別の本で理解出来て良かった。ちなみに飛行機乗りの本はイギリスの話なので「うさぎの足」が人気の国の一つだった。