世界ライトフライ級の最強決定戦。
寺地選手対京口選手の一戦。
日本では寺地選手の勝利予想が多く、海外では京口選手の方が賭けの評価が高いマッチメイクだった。
総合すると戦前の予想は五分五分だったと思う。
ただスタイル的な安定感を考えると僕は寺地選手が勝つだろうと思っていた。
京口選手はファイターなのでガッチリガードを固めながらの割とクローズな構え。距離の制圧に自信のある寺地選手はガードを下げ気味で状態も起こたオープンな構えだった。
寺地選手の方が視界が広いため、京口選手をよく観察しながら多彩にパンチを出していく。そしてオープンな構えから全身を使ってインパクトの一点に力が乗る強いパンチを出していく。以前はそこまでパンチの強さを感じなかったので、こういうところが進化なのだろう。京口選手も一方的にならないように手を出すけれど、やはり一歩及ばない。寺地選手がフットワークで微妙に距離を外す。
ただ5Rでダウンを奪われた後、1分以上寺地選手に攻め込まれたのをひっくり返して逆に追い詰めた気迫と根性は凄いものがあった。やはり京口選手も強いチャンピオンだ。
最終的には7R寺地選手のワンツーで京口選手が崩れ落ちたところで試合は終わった。
結果は予想に反して圧倒的な力の差を見せての寺地選手の勝利となった。来月に井上尚弥選手がかなり高い確率でアジア人初の4団体統一王者になるだろうけれど、寺地選手も近い将来4団体統一を達成するだろう。
それくらい強い選手だと思う。名前も強そうだし。
昔のようにテレビ放映していれば昨日の夜から今日なんか引っ張りだこでスターになるところだけど、ほとんど学校や職場で話題になんかのぼらないんだろうなぁ。ボクシングは好きな人だけの話題になりつつある。
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