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骨。

本来は身体で骨だけが硬くて、それ以外はどちらかと言うと柔らかい。柔らかさは水分の割合で組織によってマチマチだけど、基本的には骨以外は水分が多い組織と言える。

ところが筋肉の慢性的な緊張で筋肉、それに付随する腱などが骨の様に硬くなってくる。その途中で重ったるさや凝り、痛みを感じるようになってきたり、何も感じなくなってきたりする。

ダルマ落としのように骨があるべき形で積み上げられると筋肉は余計な緊張はしない。そうなると筋肉は余計に緊張しないので水分量も多い。それが段々骨の配列がズレてくる。動きの中で、姿勢によって、特定のスポーツで。まだ柔らかい時は筋肉が骨がズレてる分頑張ってくれて、なおかつ柔らかい状態に戻れるけれど、段々と硬さが戻らなくなってくる。こういう力で歪んだり、捻じれたりする。

骨粗しょう症による骨折が取り上げられた時に、カルシウムと摂るだとか日光に当たるだとか、踵を床に落として刺激を与えて骨密度を高めよう、というのが推奨された。
しかし、そんなことに気を付けなくても骨密度が高い人は高い。
これは骨の配列が良くてキチンと骨に普段から重さがかかっているという事だと思う。
骨に重さがかかっているなら筋肉に余計な緊張がないので肩こりや腰痛もない場合が多いだろうし、骨の中の骨髄で血が作られるので冷えにも強いと考えられる。

だから骨にキチンと荷重がかかる身体を作ることが大切で、その他の事はその後ゆっくりやればいいと思う。