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身体の記憶

ワークの最後はインテグレーション。統合だ。

後頭部を両手で抱えて動きを促す。背骨の動きと頭蓋の呼吸を引き出す。

何となくお客さんの手が動きそうな気配がある。ビクンビクンと始まるかなぁ、と思った。
誰でも起こる反応ではないけれどたまにある。

ピクピク動き出したと思ったら違った。両腕がグルングルン動いたりパンチする動きが出たりと何かにとりつかれたように法則性のある動きが出てきた。僕の顔付近にも手がグルンとくる。避けながら続ける。たまに糸が切れたように両腕がグダッと落ちる。そしてまた謎の運動を始める。

たまに起こる神経系の発散とは少し違う気がした。動きに意味がある。身体が覚えている動きだろうか?この人の記憶だろうか?人間とは不思議なものだ。

終わってみると身体が軽くなったそうだ。そして、腕が勝手に動いている間も意識はあったらしい。

何がどうなって腕が勝手に意思を持って動いているようになったのか?それによって何が起きて腕が軽くなったのか?

ちょっとわからないけれど、何かの条件でこういうことが人間には起きうるということが分かった。個人的にはエネルギーが引き金になってこうした反応がでたのではないかと思っている。