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見上げる

もうすぐ日が落ちる。

雲はあちらこちらで言いようのない美しさで散っている。
風の強さで伸ばされちぎれる。
自然が作った形が無限のキャンパスを白く染める。

雲の裏の太陽は柔らかな光。雲間からは閃光が放射線状に伸びる。

見上げなければわからない空の世界。雲は何層か。低層の雲、高層の雲。

雲の端に赤い点。あれはきっと虹の卵。

太陽があって、雲が流れて、光が洩れる。
雲の下を鳥が横切る。逆光で黒く見える鳥の色は何色?

ふと空を見上げた風の強い日。

お金をかけずに見れる素晴らしいものがあった。