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バラシて組み立てる

何かのテレビ番組で日本の職人さんが海外の壊れたものを直すという内容のものがあった。

古い教会の振り子時計を自動車エンジニアの人が直した。現地の職人さんも幾度となく直そうとしたらしいが、振り子が止まる原因が分からなかった。

日本のエンジニアの方も苦戦はしたものの、何かに気が付き全てを分解してアルコールで部品のひとつひとつを丁寧に磨き上げた。再び組み立てると振り子は一定のリズムで触れ続けた。

原因は一定の箇所ではなく、全体に付着した油と埃だった。ただ、もし他に原因があったとしてもこの方法なら分解の過程で故障箇所を発見できたのではないかと思う。製造過程を全てあたることは面倒だが確実だ。

ロルフィングでも同じことが言える。観ただけで身体の問題を100%言い当てるのは難しい。的を外すと当然満足のいく改善はない。
ところが10回のエリア別、テーマ別のセッションの中で全身をほぼ満遍なくワークするロルフィングでは、どこかで問題箇所と出会う。同時に箇所だけではなく、筋膜のネットワークを通じて張力の調整も行われる。

10回かかることは面倒だが確実だ。

こうして皆さん振り子時計は以前より快調に振れ続ける。
本当の意味でも「全身調整」がここにある。